【ポートの交換】
付属の標準ポートをフィッシュアイレンズ用のドームポートに交換する方法
ハウジングから、標準ポートを外す
1.ハウジングとベルトレンチを用意
*ベルトレンチはホームセンターなどで入手可能
2.ハウジング前面ポートの下側左の「 PORT RELEASE」ボタンを押す
3.ベルトレンチを使って正面から見て半時計方向へポートを 90度回す
*硬く外れにくいので慣れも必要
4.ポートが外れたら、外したポートには、ポートキャップ(フロント&リア)を装着してゴミの侵入を防ぐ
フィッシュアイレンズ用のポートを装着
1.ポートから Oリングを外し、 Oリング溝との清掃を行う
* Oリングはダブル仕様
2. Oリングを清掃。米粒ひとつ分程度のシリコングリスを塗布する
*純正のシリコングリスを使用すること。
3.ポートを半時計方向に 90度回した位置でハウジングへ押し込む
4.ポートを一周チェックして、 Oリングがはみ出ていないか確認したら装着が完成!
参考
LUMIX G FISHEYE 8mm F3.5にはAOI-DLP-05がフィット
M.ZUIKO DIGITAL 8mm FISHEYE F1.8の場合にはAOI-DLP-05+ER-PN_PN-24の組み合わせになります。
(OLYMPUS純正フィッシュアイはLUMIXに比べてレンズ長が長いので、中間に延長ポートが必要)
【バッテリーチャージ】
リークセンサーを使用するためのバッテリーのチャージ方法
*ボタン電池を使用するハウジングが多い中、AOI-UH-EPL10RはUSB充電ケーブル(タイプC)で充電できる
1.付属の USB充電ケーブルをマルチファンクションユニットにセットする
2. LEDランプがグリーンの点滅から点灯に変わったらチャージ終了
*約 1.5時間で充電が完了。フル充電されていれば、2日間作動する。
【ウエットセンサーの動作確認】
水没チェックができるウエットセンサーの確認方法
1. ホットシューコネクターをカメラにセットする。しっかりと奥まで挿入してください
2. カメラをハウジングに収納し、 ホットシューコネクターでカメラとマルチファンクションユニットを接続する。パワー ONにして、きちんと動作するか確認
【Oリングメンテナンス】
1. ハウジングの Oリングを外し、 Oリング溝を清掃
ハウジングの Oリングには純正シリコングリスを米粒大 4個程度塗布して、グリスアップする
2.バキュームバルブのキャップを外す。 Oリングに純正シリコングリスを米粒大 1/2程度塗布し、 Oリング溝は清掃する。
小さな Oリングなので慎重に
【バキュームシステムの確認】
バキュームセンサーは、カメラの水没をチェックする仕組み。陸上でハウジング内の空気を抜いて圧力を下げ、その状態でも外から空気が入ってこないか検知することで、水没リスクか確かめることができます。
マルチファンクションユニットのパワーを ONにし、バキュームポンプをセットしたら、ポンピングしながら LEDをチェックする
★カメラの電源をパワーOFFにするとバキュームセンサーもウェットセンサーも一時休止し、消費電力が抑えられます。
★カメラの電源をパワーONにすると、ハウジング内のバキュームセンサーとウェットセンサーが稼働します。
【水中撮影向けのカメラ・セッティング】
●「ライブビュー・スーパーコントロール・パネル」をONにする
ONにすると、OKボタンを押したときにカメラ内のセッティングがひと目でわかるような表示になります
「ライブビュー・スーパーコントロール・パネル」の表示画面
メニューボタンを押して歯車の Cを呼び出し、「 Control表示」を選択
P/A/S/Mモードで「LV-SCP」となるよう変更
●リモートコントロールをONにする
E-PL10/9でAOI-UCS-Q1-RCを同調させるにはRC(リモートコントロール)をONにセットする必要があります
RCコントロールパネルは、撮影時にOKボタンを押してスーパーコントロールパネルを表示させた状態でINFOボタンを押すと表示されます
スーパーコントロールパネルを表示した状態で、 INFOボタンを押す
コントロールパネル。 B, C, カメラマークは OFFにする
露出補正とフラッシュ補正の2つの光の量を簡単にコントロールできるようになる
●簡単水中撮影のためのカメラ設定
撮影モード:P(プログラムオート)
ホワイトバランス:オートホワイトバランス
ISO:オート
オートフォーカス:S-AF
AFエリア:全点
●外部フラッシュ(AOI-USC-Q1-RC)を使う場合の設定
1.カメラのメニューボタン→RCモード対応ストロボなら「撮影メニュー2」→RCモード撮影をONにする
注)RCモードを搭載していないストロボを使う場合には、OFFにセットしてストロボはマニュアル発光で使用します
●ボタンの割り当て
水中で操作をしやすいように、必要な機能をカメラの各ボタンに割り当てます。ワンタッチでよく使用する機能、片手で使用したい機能を呼び出しやすくなります。
RECボタンにはRECを割り振る。このボタンを押すことで動画撮影のスタート&ストップの操作が可能になる
被写体を大きく写したい場合には、Fnボタンを押してデジタルテレコンを使用。被写体を約2倍に写すことができる
ダイヤルに露出補正を割り振る。ダイヤルを回すだけで、明るくしたり、暗くしたり露出コントロールできるようになる
●カメラの設定状況をひと目でわかる状態に(ライブビュー・スーパー・コントロール・パネル)
使用する撮影モードがPの場合は、PでLV-SCP
セットアップをした上でOKボタンを押すと上記の表示に
【撮影時の液晶画面を水中撮影向けにセット】
メニューで、撮影時に液晶画面に表示させる情報を水中向けに設定します
カスタム表示1、2は外しておく
●画質・色
最大限にきれいに撮影する場合は L(ラージ)、圧縮率は SF( Super Fine)に設定
カラー設定は Adobe RGBにセットすると、ブルーの抜けがよくなる
●タッチパネル
ハウジング内で誤作動を防ぐために OFFに
●スリープ時間
電池節約のため 1分間操作しないとスリープ状態になるように設定。ボタンかダイヤル、レリーズを触ると復帰
●ISO
上げすぎるとノイズが多くなるので上限値は ISO3200に
●撮影確認
使いやすいのは3秒程度
●Wi-Fi/Bluetooth
省エネのため、ハウジングを入れている間は無線通信を OFFに
AOI-UCS-Q1-RC
【バッテリーを充電】
指定バッテリー(別売:FIX Li-ion バッテリー FEBT186531S)を用意し、指定のバッテリーチャージャー(FIX CH-9 デュアルバッテリーチャージャー)と ケーブル(FIX USBケーブル ACアダプター II)で充電
【Oリングのメンテナンス】
1. Oリングリムーバーで Oリングを外し、 Oリング溝と Oリングを清掃する。
ストロボの Oリングにはシリコングリスを米粒大 2個程度塗布。
*回転して固定するキャップなのでやや多めに塗りましょう。
2. 指定バッテリーを装填する
*バッテリーの向きを間違えないように注意
【操作確認】
1. ダイヤルの位置をRCにセット
2. 右左のボタンを同時に長押しするとパワーON
3. 左ボタン長押しでパワーOFF
4. LEDライトの光量確認
左ボタンを押すとLEDライト25%パワー、もう一度押すとLED50%パワー、もう一度押すと、LED100%パワーに点灯する。もう一度押すとLEDがOFFになる
5. 右ボタンのLEDはバッテリー残量のインジケーター
グリーン点灯は50%~100%、
黄色点灯は49%~25%、
赤色点灯24%~10%、
赤色点滅は10%以下。
【ハウジングとストロボを接続】
★UH-EPL10Rはハウジング内のLEDを使ってストロボへ信号を送ります。RC(リモートコントロール)で1回の撮影で複数回ストロボを発光させるので、脆弱な光ファイバーケーブルは使用できません。613芯のマルチコア方式の光ファイバーケーブルを使用してください。
推奨は以下の製品です。
#30517 FIX マルチコアオプティカルケーブルS
#30518 FIX マルチコアオプティカルケーブルL
#50135 SEA&SEA 光ファイバーケーブルII S/2コネクター
#50128 SEA&SEA 光ファイバーケーブルII M/2コネクター
#50133 SEA&SEA 光ファイバーケーブルII L/2コネクター
・Fnボタンにはデジタルテレコンを割り振ります。
(デジタルテレコンは、使用しているレンズよりも倍以上にズームをしてくれる機能)
・RECボタンにはRECを割り振ります。このボタンを押すことで動画撮影のスタート&ストップの操作が可能になります。
・露出補正機能をダイヤルに割り当て
カメラのダイヤルが一つあるのでそのダイヤルに露出補正を割り振り、露出コントロールをダイヤルを回すだけで、明るくしたり、暗くしたりワンタッチでコントロールさせる機能を与えます。
*本記事は、WebメディアOceanaの協力で制作しました。
https://oceana.ne.jp/diving/diving-equipment/125809
https://oceana.ne.jp/diving/126449