関勝則 Katsunori Seki

水中写真家

1954年、北海道釧路市生まれ。1981年にダイビングを始め、指導団体NAUIインストラクターとなり、ダイビングの普及を目的に水中写真を撮り始める。1989年、知床羅臼町に移住。有限会社知床ダイビング企画を設立。以降、地元地域に根ざし、知床を中心に道東の魅力を発信し続けている。ダイビングインストラクション、水中ガイド、TVや展示映像の写真、動画撮影をするかたわら、写真展の開催、自然環境をテーマに講演活動などを行なっている。
 
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産卵のために海底を覆い尽くすほど集まったホタテガイ。その上に姿を現したオオカミウオを撮影中の関さん

新製品に素早く対応

Nauticamハウジングは、2014年から使っています。 Canon EOS 5DMKIIIで水中撮影をしようと考えていたとき、他メーカーよりも早くハウジングを発売したのがNauticamでした。新製品への対応は早かったですね。それは現在も変わっていません。

カスタマーサービスが充実

実際に手にしてみて、大きくゴツい感じはありましたが、操作性がよく、痒いところに手が届く感じがしました。バキュームリークセンサーによって水没の心配が解消されている点もありがたい。ズボラな私でも安心して使用できます(笑)。カスタマーサービスが充実しているのも、愛用し続けている理由の1つです。

バキュームシステムが「結露」の悩みを解決

海だけなく、川や湖でも撮影を行いますが、河川や湖沼は陸上との温度差が特に大きいため、常に結露との戦いでした。Nauticamのバキューム式のセッテイングが結露の問題を解消してくれて、レンズ交換の苦労が軽減、撮影も楽になりました。

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WORKS


知床の秋。カラフトマスが生まれた川に帰ってきます。海と山を繋ぐ命の物語。海の旅を終え、川へと遡上の旅が始まります。魚群を狙うのは、流れが比較的穏やかな、水深のある溜まり。川幅は狭く、降り注ぐ太陽の光はわずかですが、命のバトンを繋ぐカラフトマスたちに木漏れ陽を入れ込むことで、水と森、そして命の物語を1枚の写真に仕上げました。ローアングルから全周魚眼レンズを使った撮影では、アングルを自由に変えられる外部モニターNA Atomos NinjaⅤが欠かせない機材となっています。

 
・ハウジング:NA 1DXMKII
・カメラ:Canon EOS-1D X Mark II
・レンズ:Canon EF 8-15mm F4L Fisheye USM


知床を代表する被写体と言えば、やはり流氷でしょう。日々変化する造形は見る者を魅了します。流氷下の世界で出会える生き物は限られていますが、他の海では、希少でユニークな生き物が出迎えてくれます。海の食物連鎖の底辺に位置付けられる植物プランクトンのアイスアルジーを求め、オキアミがやってきます。そのオキアミを狙って、多くの生き物が流氷の下に集まります。クシクラゲの仲間・トガリテマリクラゲがオキアミを捕食した写真ですが、ドラマチックになるように、太陽の斜光を絡めました。

 
・ハウジング:NA 1DXMKII
・カメラ:Canon EOS-1D X Mark II
・レンズ:Canon EF 8-15mm F4L Fisheye USM


春の終わり、ニジカジカの産卵行動が始まり、岩盤の側面に黄色い絨毯が広がります。大きくて魅力的な雄の元には産卵した卵塊を守ってもらうため雌たちが次から次へと集まり、卵の絨毯は1㎡にも広がります。高タンパク質の卵は他の魚類やウニ、ツブと言った外敵に狙われ、雄は休む暇もなく動き回っています。産み付けられて間もない卵はきれいな幕に覆われた黄色です。マクロレンズにNA スーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1を装着して倍率を上げ、黄色い卵塊の上を踊るように移動するヨコエビの仲間を狙いました。

 
・ハウジング:NA A7SIII
・カメラ:SONY α7S III
・レンズ:SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS

*NA スーパーマクロコンバージョンレンズ SMC-1使用

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MATERIALS

関勝則さん愛用Nauticam

①NA A7SIII for SONY α7S III


②NA 1DXMKII for Canon EOS-1D X Mark II


③NA α1 for SONY α1


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