鈴木あやの Ayano Suzuki
東京大学卒、東京大学大学院修了。研究職を経て小笠原で野生のイルカに出逢い、感動を伝えることを志す。写真家としてイルカの表情を撮影し、水中モデルとして自身も被写体となる。写真集『イルカと泳ぐ』『ドルフィンスイムカレンダー』、LINEスタンプ「イルカのどるどるふぃん」。テレビ出演「ソロモン流」「未来シアター」など。日経ビジネス「2014 日本の主役100人」に選出。日本写真家協会(JPS)正会員。
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NA 1DXを持って撮影中の鈴木あやのさん。Photo by E.ITO
バランスのよさは取り回しのよさにつながる
素潜りのイルカ撮影では、一眼レフは大きくて大変そうと言われますが、 Nauticamハウジングは水中バランスがいいので、取り回しは楽です。水中で手を離すと、向きを保ったままゆっくり沈む感じです。カメラによっては、ポート部分が浮き気味でカメラを構える向きを保つのが大変ということもありますが、ガラスポートをつけたので、ポート部分にも重さがあり全体のバランスがよりよくなりました。
潜り込むときは、先に両手を伸ばしてカメラを沈め、身体を引き寄せるようにヘッドファーストで潜ります。一番大変なのは、船にあげるときですね。スクーバダイビングと違い、イルカ船では何度も何度も乗り降りしてイルカを追うので、その度にカメラもあげなくてはなりません。大きなカメラを水面から持ち上げると私が沈みます(笑)。片手でカメラを持ち、タラップに体を引き寄せて片手で船の中にカメラを置いてから自分が上がっています。
一眼レフだから表現できるイルカの瞳や肌の質感
撮影ではウエアラブルカメラやコンパクトデジタルカメラも使いますが、しっかりとした作品を撮りたい時には、Nauticamを持って入ります。イルカの瞳や肌の質感など、一眼レフカメラでなければ撮れない作品です。 自分がモデルにならない時で、イルカ作品を撮りたい時はNauticamの出番です! 大きなカメラを持っているときは、あまり移動しない泳ぎに変えています。少し潜ってイルカを待ち、イルカが興味を持って寄ってきたところを撮影するスタイルです。
WORKS
朝の傾いた光の中、こんにちは!と覗き込むような愛らしいイルカの姿をとらえました。光の筋やイルカの身体が歪まずにシャープに、見たままの感動を伝えられるような作風を目指し、カメラとハウジング、レンズとポートの組み合わせを考えてきました。野生のイルカと出逢った時の感動を思い出す1枚となりました。
・ハウジング:NA 1DX
・カメラ:Canon EOS-1D X
・レンズ:Canon EF16-35mm F4L IS USM
寄り添い泳ぐ母子イルカ。太陽の光を背にシルエットにすることで、御蔵島の緑と青い空も写り、夏の碧い海の中を気持ちよく泳ぐ様子をとらえることができました。水中バランスがいいハウジングとポートは、素潜りでも自在に操ることができ、イルカの泳ぎに合わせて仰向けになり構図を決めて撮影しました。
・ハウジング:NA 1DX
・カメラ:Canon EOS-1D X
・レンズ:Canon EF16-35mm F4L IS USM
野生のイルカのリアルな肌の質感、眼差し、鋭い歯を捉えました。ちょっと怖そうな表情ですが、実は私と海草をパスキャッチして遊んでいました。ハウジングと一緒に持っていた海草を狙って口を開けており、目玉もぎょろり! 大きなハウジングですが取り回しがいいので、イルカと遊びながら撮影することができました。
・ハウジング:NA 7D
・カメラ:Canon EOS 7D
・レンズ:Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
MATERIALS
鈴木あやのさん愛用Nauticam
NA 1DX for Canon EOS-1DX
ハウジング | NA 1DX | |
ポート | 20523 | ZEN DP-200-N120 オプティカルドームポート |
レンズは、Canon EF16-35mm F2.8L II USM
NA 7D for Canon EOS 7D
ハウジング | NA 7D | |
ポート | 20572 | ATNA 200ガラスドームポート OPD-F200-NA |
*レンズは、Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM